遺言書を書いたら、それで終わりではありません
「これで安心」と思って作った遺言書。
でも、遺言書は一度作ったら、そのままでいいとは限りません。
時間が経つと、家族の状況や財産の内容が変わることがあります。
せっかく作った遺言書が、今の状況に合わなくなっている可能性もあります。
だからこそ、遺言書は作った後も、定期的に確認することが大切です。
家族の状況は変わっていきます
遺言書を作ったときには、
「妻に自宅を残したい」
「長男に預貯金を残したい」
と考えていたとしても、その後、家族の状況が変わることがあります。
例えば、
- 子どもが結婚した
- 孫が生まれた
- 家族の誰かが亡くなった
- 子どもとの関係が変わった
- 自分自身の生活環境が変わった
などです。
遺言書を作ったときと現在で、「この人にこの財産を残したい」という気持ちが変わっていないか、一度確認してみましょう。
財産の内容も変わります
家族だけでなく、財産も変化します。
例えば、遺言書を作った後に、
- 自宅を売却した
- 新しく不動産を購入した
- 預貯金の金額が大きく変わった
- 株式などの金融資産を購入した
- 車などの財産を処分した
ということもあるでしょう。
特に注意したいのが、遺言書に書いた財産そのものがなくなっている場合です。
「自宅を長男に相続させる」と書いていたのに、その後その自宅を売却していた、というようなケースです。
このような場合には、現在の財産状況に合わせて、遺言書の内容を見直す必要がないか確認することが大切です。
「書き直した方がいいの?」と思ったら
「書き直した方がいいの?」と思ったら
遺言書を作った後に、家族の状況や財産の内容が変わった場合には、現在の遺言書の内容を一度確認してみましょう。
例えば、
「長男に相続させる予定だった土地を、すでに売却してしまった」
「当初考えていた財産の分け方を変更したい」
「家族の状況が変わり、財産を残したい相手が変わった」
などの場合です。
このように、以前作った遺言書の内容と現在の希望が合わなくなっている場合には、現在の状況や希望に合わせて、新たに遺言書を作成することを検討しましょう。
遺言書の内容を変更する場合には、法律上のルールに従って適切な方法で作成することが大切です。
「少しだけ変更したいから、自分で遺言書に書き足しておこう」とするのではなく、現在の遺言書と変更したい内容を確認したうえで、どのように作り直すのがよいか考えることが大切です。
「毎年、遺言書を確認する」という習慣
遺言書を作った後は、毎年決まった時期に、
「家族の状況は変わっていないかな?」
「財産の内容は変わっていないかな?」
「自分の希望は今も同じかな?」
と確認してみるのも一つの方法です。
例えば、誕生日や年末など、毎年決まった時期に確認するようにしておくと忘れにくいでしょう。
大切なのは、遺言書を「作って終わり」にしないこと。
今の自分の気持ちや家族の状況に合っているかを、ときどき確認しておくことです。
遺言書について「これで大丈夫かな?」と思ったら
遺言書は、ご自身の大切な財産を、将来どのように引き継いでもらいたいかを考えて作るものです。
だからこそ、作成するときだけでなく、作成した後も、その内容が今の状況に合っているか確認することが大切です。
「以前作った遺言書を見直したい」
「家族の状況が変わったので、内容を確認したい」
「今の財産の状況で、この遺言書のままでよいのか心配」
このような場合も、お気軽にご相談ください。
加藤友美行政書士事務所では、現在のご家族の状況や財産の内容、ご希望を伺いながら、遺言書について一緒に考えていきます。
なお、相続人間で争いがある場合や、遺留分などについて具体的な法的紛争が生じている場合には、弁護士へのご相談が必要となることがあります。


